九十九物語 

妖怪、心霊、怪談について勉強がてらまとめていきたいと思います。趣味で集めている知り合いから聞いた怪談が溜まってきたので少しずつ書いていきたいと思います。

#1 「ポタポタ」  知り合いの怪談

 知り合いから聞いた怪談を今日から書いていこうと思います。

 

  最初は自分の親友の実体験から。

 

 友人は心霊的なものが「見える」わけではないけど何かを「感じる」ことはある、とよく僕に言っていました。

 

 高校卒業後、親友は実家を出て、大学に通うために、一人暮らしをはじめました。

 

 そこの家での話なのですが、

 その家は、ロフトが付いている部屋があり、夜はそこで寝ていたらしいです。

 そのロフトの真下のスペースには玄関から部屋まで行くための通路が有り、その通路にキッチンがあるといった構造らしいです。

 

 友人はロフトで寝ている時に、真下のキッチンの前に何かいる気配を感じることが、何度かあったそうです。

なんかいるな、と思いつつも、気にせず生活していたそうです。

 

 その日も、ロフトで寝ていると、また気配を感じたらしいのですが、いつものことだろ、と気にせず寝ようとしていたら、

 金縛りにあったそうです。

 

身体は動かず、しまいには、頭が腰に引きつけられるような感覚に襲われたそうです。

 

自由がきかない状態で、その気配が、キッチンのある廊下から自分の寝ている部屋に近づいてきていると感じ、これはやばい。と流石にあせったらしいです。

 

指先すら動かない状況で、かろうじて目が開けることができるとわかり、ゆっくり目を開けてみると、

 

自分の足下に、

白い女の子が立っているのが見えたそうです。

 

べたな展開ですが、すこしズレてる友人は、女の子ならいいか、とその日はそのま寝たそうです。

 

 

 後日、友人宅に友人の友達数人が泊まりに来た際、友人が、いつものようにロフトで、その友達数人は、リビングに雑魚寝の状態で寝る事になりました。

 寝ながら談笑している時に、友人は、この間起きた金縛りの話をしたらしいです。

 

 友人「この間さー、寝てるときに金縛りにあってさ、目開けたら、女の子が立ってたんだよねー笑」

 

 

 

 

 

そのことを話し終えたその瞬間に、

 

 

 

 

 

ポタ・・・

 

 

 

ポタ・・・

 

 

ポタ・・・

 

ポタ・・・

ポタ・・

ポタポタポタポタ

ポタポタポタポタ

ダアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ 

 

 

しまっていたはずの水道の蛇口が全開になって水が出たそうです。

 

 

 ロフトで寝ていた友人は、下の友達のいたずらだと最初は思ったそうですが、下の友達も、「え、、、」っとみんな驚いていていたずらではないとわかったそうで、その日は眠れなかったそうです。

 と電話で自慢げに話してきました。

 

 

 

                  友人Yの体験談より。